🇯🇵日本の金融を支える「証券・商品」業種を深掘り!|33業種を解説

株:基礎知識

【株式市場33業種徹底解説!】「証券・商品」業種のすべて

日本の株式市場には、33の業種に分類されていますが、今回はその中でも私たちの投資活動に直接関わる「証券・商品」業種に焦点を当てて、分かりやすく解説していきます!

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「証券・商品」業種ってどんな事業があるの?

この業種は、主に以下の事業を行っています。

  • 証券会社:
    • ブローカレッジ業務
      株式や債券、投資信託などの売買の仲介を行い、手数料を得るのが主な事業です。私たちが証券口座を開設して株の売買を行う際に利用するのがこれですね。
       
    • 引受業務
      企業が新規に株式を発行したり、債券を発行する際に、それらを投資家に販売する手助けをします。IPO(新規公開株)などがこれにあたります。
       
    • トレーディング業務
      自己資金で株式や債券などの金融商品を売買し、利益を上げる事業です。
       
    • 投資銀行業務
      企業のM&A(合併・買収)や資金調達に関するアドバイスなど、高度な金融サービスを提供します。
  • 商品先物取引:
    • 原油、金、穀物などの商品(コモディティ)の先物取引の仲介や、自己勘定取引を行います。

要するに、私たちがお金を増やしたり、企業が資金を調達したりする上で、なくてはならない存在がこの「証券・商品」業種なんです!

業種の課題:IT化と競争激化、そして信頼性の維持

「証券・商品」業種が抱える課題はいくつかあります。

  • IT化の進展と手数料引き下げ圧力
    オンライン証券の台頭により、取引手数料の無料化や低価格化が進み、既存の証券会社は収益モデルの変革を迫られています。システム投資も常に必要とされます。
     
  • 競争激化
    異業種からの参入(例えば銀行系証券会社)や、FinTech企業の台頭により、競争はますます激しくなっています。
     
  • 顧客資産の確保と信頼性の維持
    低金利環境下で顧客の資産をどのように増やすか、またシステム障害や不祥事を起こさずにいかに顧客からの信頼を得るか、常に問われています。

市場規模はどれくらい?

日本の証券市場の規模は、株価や取引量などの市場動向によって大きく変動します。たとえば、2024年3月には日経平均株価が史上最高値を更新するなど、活況な相場が展開されました。市場規模の指標としては、証券会社の預かり資産や売買代金が挙げられます。日本証券業協会の統計によると、2024年3月の全国の証券会社における個人委託売買代金(株式)は約11.2兆円に達しており、市場の活発さを反映しています。また、証券会社の財務健全性を測る指標として「自己資本規制比率」も重要です。これは140%以上が安全水準とされており、業界の安定性を確認する際の目安となります。

株価の変動:景気と市場心理に大きく左右される

「証券・商品」業種の株価は、まさに市場の「鏡」と言えます。

  • 株価上昇イベント:
    • 株式市場全体の活況
      株価が上昇し、取引量が増えれば増えるほど、証券会社の収益である手数料収入は増加します。
       
    • 新規公開株(IPO)の増加
      IPOが増えれば引受手数料が増加し、証券会社の収益に貢献します。
       
    • 企業のM&A活発化
      投資銀行業務の需要が高まります。
       
    • 金利上昇期待
      一般的に、金利が上昇すると銀行の収益改善が期待されますが、証券会社にとっても、債券の運用益改善や、高金利を背景とした投資商品の販売増など、ポジティブな影響が期待されることがあります。ただし、急激な金利上昇は企業の資金調達コストを上げ、株式市場全体を冷え込ませる可能性もあるため、一概には言えません。
  • 株価下落イベント:
    • 株式市場全体の低迷
      取引量が減少し、手数料収入が激減します。
       
    • 市場の混乱・不透明感
      地政学的リスクや金融危機など、市場に不透明感が広がると、投資家はリスクを回避し、取引を控えるため、証券会社の収益は悪化します。
       
    • 金利の低下
      運用益の悪化や、証券会社の自己資金運用に影響が出る可能性があります。
       
    • システム障害や不祥事
      顧客からの信頼を失い、株価が大きく下落する可能性があります。

株価は景気への影響を受けやすいか?

非常に受けやすいです。

「証券・商品」業種は、景気の変動にダイレクトに影響を受けます。景気が良くなれば企業の業績も良くなり、株価も上昇しやすいため、投資家の売買意欲も高まります。その結果、証券会社の手数料収入も増加します。逆に景気が悪化すれば、株価は下落し、取引量も減少するため、証券会社の収益も悪化します。まさに「景気敏感株」の代表格と言えるでしょう。

株価連動しやすい他業種

  • 銀行業
    金融業界という共通点があり、景気動向や金利変動の影響を共有しやすいです。銀行の投融資活動が活発になれば、企業の資金調達ニーズも高まり、証券会社の引受業務にも良い影響を与えることがあります。
     
  • 保険業
    金利動向や株式市場の動向が、保険会社の運用成績に直結するため、連動しやすい傾向があります。
     
  • 情報・通信業(特にITサービス関連)
    オンライン証券のシステム構築や、新たな金融サービスの開発など、IT技術は証券業の根幹を支えています。

政策への影響:金融政策と規制強化がカギ

「証券・商品」業種は、政府や中央銀行の政策に大きく影響を受けます。

  • 金融政策:
    • 金融緩和
      低金利政策は、企業の資金調達を容易にし、経済活動を活発化させ、株式市場にプラスの影響を与えることが多いです。
       
    • 金融引き締め
      金利上昇は、企業の資金調達コストを上げ、経済活動を抑制する可能性があり、株式市場にはマイナスに働くことがあります。
  • 規制強化・緩和:
    • 顧客保護のための規制強化は、証券会社のコンプライアンスコストを増加させる可能性がありますが、市場の健全性維持には不可欠です。
       
    • クロスボーダー取引の規制緩和などは、新たなビジネスチャンスを生み出す可能性があります。
       
    • NISA(少額投資非課税制度)拡充のような、個人の資産形成を後押しする政策は、証券会社の顧客基盤拡大と取引増加に直結するため、非常に大きな追い風となります。

輸出入の影響について

「証券・商品」業種は、直接的な輸出入の影響は受けにくい業種です。物理的な商品を輸出入するわけではないためです。

しかし、間接的には影響を受ける可能性があります。例えば、日本の主要な輸出産業(自動車や電機など)の業績が好調であれば、日本経済全体が活性化し、企業の資金調達ニーズや株式市場の活況に繋がります。これは結果として証券会社の収益にプラスの影響を与えることになります。

また、海外投資家からの日本株投資の増減も、証券会社の取引量に影響を与えますが、これは輸出入というよりはグローバルな資金の流れや投資環境の変化に起因するものです。


いかがでしたでしょうか?「証券・商品」業種は、私たちの資産運用、ひいては経済全体の健全な発展に欠かせない、非常に重要な役割を担っています。このブログが、皆さんの投資判断の一助となれば幸いです!

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