こんにちは!
今回は、世界経済をリードするアメリカの「ものづくり」、製造業について見ていきましょう。「アメリカの工場では、今どんなものが作られているの?」「経済の中でどれくらいの役割を果たしているの?」そんな疑問に、分かりやすくお答えします!
世界の製造業付加価値ランキング
まずは世界の製造業付加価値ランキングを見てみましょう。
アメリカは2位ですね
世界の製造業付加価値額(MVA) 国別ランキング(2022年推定)
順位 | 国名 | 付加価値額 (推定) | 世界シェア (推定) |
---|---|---|---|
1位 | 中国 | 約 5兆780億ドル | 約 31.6% |
2位 | アメリカ | 約 2兆600億ドル | 約 16.2% |
3位 | 日本 | 約 8,500億ドル | 約 5.3% |
4位 | ドイツ | 約 8,100億ドル | 約 5.0% |
5位 | インド | 約 5,000億ドル | 約 3.1% |
6位 | 韓国 | 約 4,800億ドル | 約 3.0% |
7位 | イタリア | 約 3,600億ドル | 約 2.2% |
8位 | フランス | 約 3,200億ドル | 約 2.0% |
9位 | イギリス | 約 3,100億ドル | 約 1.9% |
10位 | インドネシア | 約 2,400億ドル | 約 1.5% |
アメリカ経済における製造業の立ち位置:GDPへの貢献度は?
アメリカ経済全体の中で製造業がどれくらいの規模なのか見てみましょう。
- GDP比率:
アメリカのGDP(国内総生産)に占める製造業の割合は、約10-11% 程度です (出典: U.S. Bureau of Economic Analysis (BEA), National Association of Manufacturers (NAM) の近年データに基づく推定)。これはサービス業などに比べると低い割合に見えるかもしれませんが、金額にすると非常に大きく、アメリカ経済の重要な柱の一つであることに変わりありません。2023年の実質GDPにおける製造業の付加価値額は約2兆9千億ドルに達しました。
アメリカでは何が作られているの? ~主要な製品とその割合~
では、具体的にどんなものが作られているのでしょうか?主要な分野とそのおおよその生産額(付加価値額ベース)の割合を見てみましょう(データは変動するため、大まかな構成比としてご覧ください)。
- 化学製品: 約15% – 医薬品、プラスチック、肥料、基礎化学品など。
- 輸送機器: 約14% – 自動車、航空宇宙関連機器など。特に航空宇宙は高い技術力を誇ります。
- コンピューター・電子製品: 約13% – 半導体、通信機器、コンピューター部品など。ハイテク産業の中核です。
- 食品・飲料・タバコ: 約12% – 日々の生活に欠かせない製品群です。
- その他機械: 約8% – 産業用機械、建設機械など。
- 金属製品: 約7% – 建築用金属製品、機械部品など。
この他にも、石油・石炭製品、プラスチック・ゴム製品、家具など、多岐にわたる製品がアメリカ国内で生産されています。
作られた製品はどこへ? ~国内流通と輸出~
アメリカで作られた製品は、国内で消費されるだけでなく、世界中に輸出されています。
- 自国内流通量:
製造業の生産物の多くは、まず国内市場向けに出荷されます。具体的な「自国内流通量」という単一の統計を見つけるのは難しいですが、製造業の国内出荷額は非常に大きな規模になります。2023年のデータでは、耐久財・非耐久財を合わせた製造業全体の出荷額は年間約7兆ドルを超えています (出典: U.S. Census Bureau)。これは、アメリカ国内の旺盛な需要を支えていることを示しています。 - 輸出量
アメリカは製造業製品の主要輸出国でもあります。2023年の製造業製品の輸出額は約1兆4千億ドルにのぼりました (出典: U.S. International Trade Administration)。- 主な輸出品目:
輸送機器(航空機、自動車部品)、コンピューター・電子製品(半導体)、化学製品(医薬品)、石油・石炭製品などが上位を占めます。 - 主な輸出相手国:
カナダ、メキシコ、中国、日本、ドイツなどが主要なパートナーです。
- 主な輸出品目:
アメリカ製造業が直面する課題
力強いアメリカ製造業ですが、いくつかの課題も抱えています。
- 労働力不足
熟練労働者の不足や、若い世代の製造業離れが課題となっています。 - サプライチェーンの脆弱性
コロナ禍以降、グローバルなサプライチェーンの寸断リスクが顕在化し、国内回帰や供給網の多様化が模索されています。 - コスト上昇
原材料費やエネルギー価格、人件費の上昇が、企業の収益を圧迫する要因となっています。 - 国際競争の激化
特に中国をはじめとする新興国の追い上げにより、価格競争や技術開発競争が激しくなっています。 - 技術革新への対応
AI、IoT、ロボット技術などの導入(スマートファクトリー化)は生産性向上の鍵ですが、中小企業などでは投資負担が大きい場合があります。 - 環境規制への対応
環境負荷低減や脱炭素化への取り組みも、企業にとって重要な課題です。
まとめ
アメリカの製造業は、GDPの約1割を占め、輸送機器、化学製品、コンピューターなどを中心に多様な製品を生み出し、国内経済と国際貿易の重要な担い手となっています。一方で、労働力不足やコスト上昇、サプライチェーンの問題といった課題にも直面しており、技術革新や国内生産強化への取り組みが進められています。
今後、アメリカがこれらの課題を克服し、どのように「ものづくり」を発展させていくのか、引き続き注目していきたいですね!
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