こんにちは!「金融ってなんだか難しそう…」と感じていませんか?🤔
今回は、私たちの生活にも深く関わる「中央銀行(日本だと日本銀行、略して日銀)のバランスシート」について、マネタリーベースとの関係も含めて、超わかりやすく解説していきます!
これを知れば、ニュースで流れる金融政策の話題が少し身近に感じられるようになるかもしれませんよ!💡
📊 バランスシートの超基本!
まず、「バランスシート」とは何でしょうか?
これは企業や組織の財政状況を示す表で、「貸借対照表」とも呼ばれます。
大きな特徴は、左側の「資産(何を持っているか)」と右側の「負債(誰かに返さないといけないもの)」と「純資産(自分のもの)」の合計額が、必ずピタッと一致することです。天秤のように釣り合っているイメージですね。
資産 = 負債 + 純資産
中央銀行も例外ではなく、このバランスシートを持っています。
日本銀行の会計・決算情報はこちら
🏛️ 中央銀行(日銀)のバランスシートを見てみよう!
中央銀行のバランスシートは、少し特殊です。

出典:日本銀行(第140回事業年度(令和6年度)決算)
1. 資産の部(左側:日銀が持っているもの)
中央銀行が持っている資産の大部分は、ずばり「国債(こくさい)」です。
- 国債
政府(国)が発行する借金のようなものです。中央銀行は、主に金融機関から国債を買い取る(買いオペレーション)ことで、市場にお金を供給しています。- ✅ ポイント: 中央銀行が国債をたくさん買うと、市場に出回るお金が増えます。
2. 負債の部(右側:日銀が誰かに支払う義務があるもの)
負債の部には、主に次の二つがあります。
- 日本銀行券(お札)の発行残高
私たちが普段使っているお金のお札は、厳密には「日銀が発行した借用書」のようなものです。もちろん、日銀が潰れない限り交換する必要はありませんが、会計上は負債として計上されます。
- 当座預金
民間の金融機関(銀行など)が日銀に預けている預金です。銀行同士のお金のやり取りや、日銀との取引に使われます。
🔗 国債とマネタリーベース、そしてバランスシートの関係
ここで、以前の記事で触れた「マネタリーベース」が登場します!
マネタリーベースとは、「中央銀行が供給するお金の元となるもの」で、具体的には、
マネタリーベース = 世の中に出回っているお札・貨幣 + 金融機関が日銀に預けている当座預金
つまり、バランスシートの負債の部にある「日本銀行券の発行残高」と「当座預金」の合計額が、ほぼマネタリーベースに相当するのです!
流れを追ってみよう!
中央銀行が金融緩和(景気を良くするためにお金をたくさん供給すること)を行う際、バランスシートはどのように変化するでしょうか?
- 中央銀行が民間銀行から「国債」を買い取ります(資産増加)。
- その代金として、民間銀行が日銀に持つ「当座預金」を増やします(負債増加)。
| 貸借対照表(バランスシート)の変化 | 資産(左側) | 負債(右側) |
| 増加 | 国債 | 当座預金(マネタリーベースの一部) |
このように、日銀が国債を買い入れる(金融緩和を行う)と、資産の「国債」と負債の「当座預金」が両建てで増加し、結果としてマネタリーベースが拡大する、という仕組みになっているんです!
これが、ニュースなどで「日銀が国債を買い入れて金融緩和をしている」と報道される背景です。中央銀行のバランスシートが膨らむ(資産と負債が両方増える)ことは、市場にお金が供給されている証拠なんですね。
📚 まとめ
| 項目 | 内容 | バランスシート上の場所 |
| 国債 | 中央銀行が市場から買い取る主な資産。これが金融緩和のツールになる。 | 資産(左側) |
| 当座預金 | 民間銀行が日銀に預けているお金。 | 負債(右側) |
| お札 | 私たちが使うお金。会計上は日銀の負債。 | 負債(右側) |
| マネタリーベース | お札+当座預金。中央銀行が供給するお金の元。 | 負債(右側)の大半 |
中央銀行のバランスシートは、金融政策がどのように実行され、その結果としてどれくらいのお金(マネタリーベース)が市場に供給されているかを知るための、非常に重要な手がかりなのです。
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