こんにちは!ネットで海外の商品を買ったり、海外旅行のお土産をたくさん持ち帰ったりするとき、「関税」という言葉を聞いたことはありませんか?なんだか難しそう…と感じるかもしれませんが、実は私たちの生活にも関わっている身近な税金なんです。
今日は、「関税ってなに?」というギモンに、わかりやすくお答えします!

関税って、そもそも何?
関税(かんぜい)とは、外国から輸入される商品(輸入品)に対して、国が課ける税金のことです。 イメージとしては、商品が国の玄関(港や空港)を通るときにかかる「通行料」のようなもの、と考えてみてください。
例えば、海外から1万円のバッグを買ったとします。もし、そのバッグに関税が10%かかるとしたら、1万円に加えて1000円の関税を支払う必要が出てきます。結果的に、そのバッグを手に入れるためには1万1000円(+消費税などもかかる場合があります)が必要になる、という仕組みです。
貿易(輸入・輸出)についての解説は下記のブログを参照
なんのために関税があるの?
では、なぜわざわざ輸入品に税金をかけるのでしょうか?主な理由は2つあります。
- 国内の産業を守るため
もし海外からすごく安い商品がたくさん入ってきたら、同じような商品を作っている国内の会社(農家さんやメーカーなど)は、価格競争で負けてしまい、経営が苦しくなってしまうかもしれません。 そこで、輸入品に関税をかけて少し値段を高くすることで、国内の商品が売れやすくなるように、国内の産業やそこで働く人たちの雇用を守ろうとしているのです。 - 国の財源を確保するため
関税として集められたお金は、消費税や所得税などと同じように、国の収入(歳入)となります。そして、道路を作ったり、教育や福祉を充実させたりといった、様々な公共サービスのために使われます。
関税で誰が得をするの?
関税があることで、主に次のような人たちが「得をする」あるいは「守られる」と考えられます。
- 国内の生産者(企業や農家など):海外の安い商品との競争が和らぐため、事業を続けやすくなります。
- 国内で働く人々:国内の産業が守られることで、雇用が維持されやすくなります。
- 政府:関税収入によって、国の財政が潤います。

関税の問題点って?
良い面がある一方で、関税にはいくつかの問題点も指摘されています。
- 商品の値段が高くなる
私たち消費者にとっては、輸入品の価格が関税の分だけ高くなってしまうため、負担が増えることになります。選択肢が減ってしまうこともあります。 - 貿易摩擦の原因になることも
ある国が高い関税をかけると、輸出している相手国が「それならうちも!」と対抗して関税をかける(報復関税)ことがあります。これがお互いにエスカレートすると、国同士の関係が悪化し、「貿易戦争」と呼ばれるような状況に発展してしまうリスクがあります。 - 国内産業の競争力が低下する可能性
関税によって守られていると、国内の企業が「もっと良いものを作ろう」「もっと効率化しよう」という努力を怠ってしまう可能性があります。過度な保護は、かえって産業の成長を妨げてしまうこともあるのです。

もし関税がなくなったら、どうなる?
では、もし世界中の関税がすべてなくなったら、どうなるでしょうか?
- 輸入品が安くなる
海外の商品がもっと安く手に入るようになり、私たちはより多くの選択肢の中から、より安い価格で商品を選べるようになるでしょう。 - 企業の国際競争が激しくなる
国内の企業は、海外の企業との厳しい競争にさらされることになります。これにより、より効率的で優れた企業が生き残り、そうでない企業は淘汰されるかもしれません。技術革新が進む可能性もあります。 - 国内産業への影響
特に、価格競争力の低い国内産業(例えば、食料自給率に関わる農業など)は大きな打撃を受け、縮小してしまう可能性があります。それに伴い、失業者が増えるといった問題も起こりえます。 - 国際的な分業が進む
それぞれの国が、自分たちの得意な分野(比較優位のある分野)の生産に集中し、それを輸出しあう、という国際的な分業体制がより進むと考えられます。
関税がない世界は、消費者にとってはメリットが大きいかもしれませんが、国内の産業や雇用にとっては大きな課題も生じうる、ということですね。

まとめ
関税は、海外から入ってくる輸入品にかけられる税金であり、国内産業の保護や国の財源確保という目的があります。
その一方で、私たち消費者の負担が増えたり、国際的な対立の原因になったり、国内産業の競争力を弱めてしまう可能性もある、という側面も持っています。
関税は、国内の産業を守るべきか、自由な貿易を進めて消費者の利益を優先すべきか、という難しいバランスの上に成り立っている制度なのです。
普段あまり意識しないかもしれませんが、海外製品を買うときなど、少しだけ「関税」のことを思い出してみると、経済の仕組みが少し見えてくるかもしれませんね!

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