🇯🇵「不況に強い」はホント?「保険業」の意外な魅力と落とし穴を徹底解説!|33業種を解説

株:基礎知識

株式市場33業種を深掘り!「保険業」ってどんな業界?

皆さん、こんにちは!日々のニュースでよく聞く「保険」ですが、日本の株式市場においては「保険業」という独立した業種として分類されています。今回は、この保険業について、そのビジネスの裏側から、株価の動き、そして業界の課題まで、分かりやすく解説していきたいと思います。

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「保険業」って、どんな事業があるの?

「保険」と一口に言っても、実は様々な種類があります。大きく分けて以下の2つが柱となっています。

  • 生命保険
    私たちの「もしも」に備える保険です。死亡した時に家族にお金を残したり、病気やケガで入院・手術が必要になった際のお金を保障したり、老後の生活資金を準備したりと、人の生死に関わるリスクに備えます。
  • 損害保険
    こちらは、物や財産に関するリスクに備える保険です。自動車保険、火災保険、地震保険などが代表的ですね。最近では、サイバー攻撃による被害を補償する保険なども増えています。

これらの保険商品を販売するだけでなく、保険会社は集めた保険料を運用して収益を上げています。つまり、単なる保険金の支払いだけでなく、金融機関としての側面も持っているわけです。

保険業界の課題って?

保険業は私たちの生活に密接に関わる重要な産業ですが、いくつかの課題も抱えています。

  • 少子高齢化と人口減少
    日本では少子高齢化が急速に進んでおり、将来的に保険加入者の減少や、死亡保険の需要変化などが懸念されています。
     
  • 低金利環境の継続
    保険会社は集めた保険料を運用して収益を上げるため、超低金利が続くと運用益が伸び悩み、収益を圧迫する要因となります。
     
  • 自然災害の増加と大規模化
    近年、日本では地震、台風、豪雨などの自然災害が頻発し、その規模も大きくなる傾向にあります。これにより、保険金の支払額が増加し、保険会社の収益に影響を与える可能性があります。
     
  • 規制強化と競争激化
    保険業は公共性の高い事業であるため、金融庁などによる規制が厳しく、また異業種からの参入など競争も激化しています。
     
  • デジタル化への対応
    AIやビッグデータを活用した新しい保険商品の開発や、顧客サービスの向上など、デジタル化への迅速な対応が求められています。

保険業の市場規模はどれくらい?

日本の保険市場は、私たちの生活に深く根付いた非常に大きな市場です。

まず、生命保険市場は2023年度時点で、年間保険料収入ベースで約40兆円規模に達し、アメリカに次いで世界第2位の市場を誇ります。日本の世帯の約9割が生命保険に加入しているとされ、国民の高い保険意識がうかがえます。

一方、損害保険市場も堅調で、2023年度の正味収入保険料は約9.6兆円に達しています。こちらも世界第4位前後の市場規模を持ち、自動車保険、火災保険、地震保険などが主要商品です。

このような巨大市場の背景には、社会のセーフティネットとしての保険の役割や、災害リスクの高い日本の国土特性が大きく関係しています。

出典:生命保険協会、日本損害保険協会、生命保険文化センター ほか(2023年度)

株価の変動と景気への影響

保険会社の株価は、様々な要因で変動します。

【株価が上昇しやすいイベント・影響】

  • 金利上昇
    保険会社は集めた保険料を債券などで運用することが多いため、金利が上昇すると運用益が増加し、収益が改善するとの期待から株価が上昇しやすくなります。
     
  • 株価上昇
    株式市場全体が好調だと、保険会社が保有する株式の評価益が増え、株価にプラスに働きます。
     
  • 自然災害の減少
    大規模な自然災害が少ない年は、保険金支払いが抑制され、収益が改善する傾向にあります。
     
  • 経営効率化や新商品開発
    コスト削減や画期的な新商品の投入など、企業努力が実を結ぶと株価に好影響を与えます。

【株価が下落しやすいイベント・影響】

  • 低金利の長期化
    上述の通り、低金利が続くと運用益が伸び悩み、収益圧迫の懸念から株価が下落しやすくなります。
     
  • 大規模な自然災害の発生
    大規模な地震、台風、水害などが発生すると、多額の保険金支払いが発生し、業績悪化懸念から株価が下落します。
     
  • 景気後退
    景気が悪化すると、個人の保険契約見直しや企業の保険加入抑制などにより、新規契約の伸び悩みが懸念されます。
     
  • 不正問題や不祥事
    業界全体や特定の企業で不祥事が発覚すると、信頼失墜により株価が下落する可能性があります。

株価は景気への影響を受けやすいか?

結論から言うと、保険株は景気変動の影響を受けやすい業種の一つと言えます。

  • 景気好調時
    企業の設備投資や個人消費が活発になり、それに伴う新たな保険加入や保障の見直し需要が増加する傾向があります。また、景気回復期には金利上昇期待も高まりやすく、運用益改善の期待も高まります。
     
  • 景気後退時:
    業活動が停滞し、個人の所得も減少すると、保険料の支払い負担感が増し、保険契約の解約や見直しが増える可能性があります。また、低金利が長期化することも多く、運用益の圧迫要因となります。

株価連動しやすい他業種

保険業の株価は、他の金融関連業種と連動しやすい傾向があります。

  • 銀行業
    金利の変動や景気動向に影響を受けやすいため、銀行株と連動することが多いです。
     
  • 証券業
    株式市場全体の動向に左右されるため、証券株とも動きが連動しやすいです。

また、投資先として不動産を保有しているケースもあるため、不動産業の動向も間接的に影響を与えることがあります。

政策への影響はどのようなものがあるか?

保険業は、国の政策や規制に大きく影響を受ける業種です。

  • 金融政策(金利政策)
    日本銀行の金融政策、特に金利の動向は、保険会社の運用益に直結するため、非常に大きな影響を与えます。金利引き上げは好材料、金利引き下げは悪材料となることが多いです。
     
  • 金融庁による規制
    保険業法などに基づく規制は、保険商品の販売方法、リスク管理、財務健全性などに影響を与えます。例えば、消費者保護を目的とした規制強化は、一時的に収益を圧迫する可能性がありますが、長期的に業界の信頼性を高めることにも繋がります。
     
  • 税制改正
    保険料控除制度の見直しなど、税制が変更されると、個人の保険加入意欲に影響を与えることがあります。
     
  • 社会保障制度改革
    年金制度や医療制度など、国の社会保障制度が変更されると、生命保険や医療保険の必要性が変化し、保険商品の需要に影響を与える可能性があります。

輸出入の影響について

保険業は、基本的に国内の顧客を対象としたビジネスであるため、直接的な輸出入の影響は小さいと言えます。

しかし、グローバルに展開している大手保険会社の場合、海外での保険事業の収益は、その国の経済状況や為替レートの影響を受けます。また、日本企業の海外進出に伴う海外での保険需要や、海外からのインバウンド需要に伴う旅行保険なども、間接的な影響として考えられます。


いかがでしたでしょうか?「保険業」は、私たちの生活を支える重要なインフラでありながら、そのビジネスモデルは金利や景気、そして政策など、様々な要因に影響される複雑な側面を持っています。投資を検討する際は、これらの点を踏まえて、各企業の事業戦略や財務状況をしっかりと分析することが重要です。

皆さんの投資のヒントになれば幸いです!

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