日本の株式市場33業種を紐解く!〜ゴム製品業界編〜
こんにちは!今回は、日本の株式市場を構成する33業種の中から、私たちの生活に密着した「ゴム製品」業界にスポットを当ててみましょう。タイヤから工業用部品まで、幅広い分野で活躍するゴム製品業界の魅力と、投資する上で知っておきたいポイントをご紹介します!
ゴム製品業界ってどんな事業があるの?
ゴム製品業界と聞いて、皆さんが真っ先に思い浮かべるのは「タイヤ」ではないでしょうか?その通り、自動車やバイク、自転車、航空機など、様々な乗り物のタイヤはゴム製品業界の主要な製品です。
しかし、それだけではありません!
- 工業用ゴム製品
自動車部品(ホース、ベルト、パッキンなど)、建材(免震ゴム)、OA機器部品、医療機器部品など、多種多様な産業で使われています。
- 一般消費財
ゴム手袋、ゴムバンド、文房具、スポーツ用品など、私たちの身近な生活用品にもゴム製品は溢れています。
- 化成品
原料となる合成ゴムの製造や、その技術を応用した高機能素材の開発なども行われています。
このように、ゴム製品業界は私たちの想像以上に幅広い分野で事業を展開しているんです。
ゴム製品業界の課題って?
ゴム製品業界も、他の業界と同様にいくつかの課題を抱えています。
- 原材料価格の変動
天然ゴムや合成ゴムの原料となる原油価格の変動は、コストに直結します。
- 競合の激化
国内外のメーカーとの競争が激しく、特に新興国メーカーの台頭も無視できません。
- 環境規制への対応
環境負荷低減の要求が高まる中で、リサイクル技術の開発や環境配慮型製品の開発が求められています。
- EV化への対応
自動車のEV化が進む中で、タイヤに求められる性能も変化しています。例えば、EVはバッテリーが重く、トルクも大きいことから、より耐摩耗性や低転がり抵抗性に優れたタイヤが求められるようになっています。
市場規模はどれくらい?
ゴム製品業界全体の市場規模を示す正確な統計は、調査機関や定義の違いにより異なる数値が提示されることがあります。ここでは代表的なタイヤ業界の市場規模を例に見てみましょう。
ゴム製品業界は、タイヤ、工業用部品、医療機器、消費財など多岐にわたる用途で使用され、世界経済において重要な役割を果たしています。近年、持続可能な素材への関心の高まりや自動車産業の拡大などを背景に、同業界は着実な成長を遂げています。
世界のゴム製品市場規模
コンサルティング会社であるThe Business Research Companyの報告によれば、2023年の世界のゴム製品市場規模は約4,000億ドル(約60兆円)と推定されており、2029年までに5,445億ドル(約82兆円)に達すると予測されています。これは年平均成長率(CAGR)6.1%に相当します。 The Business Research Company
成長を支える要因
- 自動車産業の拡大
タイヤやシール材など、ゴム製品は自動車の製造に不可欠であり、新興国市場の需要増加が成長を後押ししています。
- 持続可能な素材への移行
環境規制の強化により、再生可能資源から製造されたゴム製品への需要が高まっています。
- インフラ投資の増加
建設業界でのゴム製品の使用が増加しており、特にアジア太平洋地域でのインフラ開発が市場拡大に寄与しています。
今後の展望
ゴム製品業界は、技術革新や環境対応型製品の開発を通じて、さらなる成長が期待されています。特に、電気自動車の普及や再生可能エネルギー分野での需要増加が、新たな市場機会を創出しています。
株価の変動、どんな時に動く?
ゴム製品業界の株価は、いくつかのイベントで大きく変動することがあります。
- 株価上昇イベント:
- 自動車生産台数の増加
主要顧客である自動車業界の好調は、タイヤや自動車部品の需要増に繋がり、株価を押し上げます。
- 原油価格の下落
合成ゴムの原料となる原油価格が下落すると、コスト削減に繋がり、収益改善への期待から株価が上昇する傾向があります。
- 新技術の開発・採用
環境性能に優れたタイヤや、高機能ゴム素材の開発など、画期的な技術の発表は株価に好影響を与えます。
- 円安の進行
輸出比率の高い企業にとっては、円安は収益増加に繋がり、株価を押し上げる要因となります。
- 自動車生産台数の増加
- 株価下落イベント:
- 自動車生産台数の減少
自動車業界の不振は、ゴム製品の需要減に繋がり、株価を下げる要因となります。
- 原油価格の高騰
コスト増となり、収益悪化への懸念から株価が下落することがあります。
- 自然災害・パンデミック
工場の操業停止やサプライチェーンの混乱などにより、生産・販売に影響が出ると株価が下落します。
- 景気後退
景気が後退すると、自動車販売の落ち込みや設備投資の減少などにより、ゴム製品全体の需要が減少する可能性があります。
- 自動車生産台数の減少
株価は景気への影響を受けやすい?
はい、ゴム製品業界の株価は景気の影響を受けやすいと言えます。特にタイヤや自動車部品といった主要製品は、自動車販売台数や設備投資といった景気動向に大きく左右されるためです。景気が好調な時は、自動車の販売台数が増え、企業の設備投資も活発になるため、ゴム製品の需要も増加します。逆に景気が悪化すると、需要が落ち込み、業績にも影響が出やすくなります。
株価が連動しやすい他業種は?
ゴム製品業界と株価が連動しやすい業種としては、以下のものが挙げられます。
- 自動車
最も密接な関係にあります。自動車メーカーの生産動向や販売状況が、ゴム製品メーカーの業績に直結します。
- 機械
工業用ゴム製品は様々な機械部品として使われるため、機械業界の設備投資動向も影響を与えます。
- 化学
原料となる石油化学製品を供給する化学業界は、ゴム製品業界のコストに影響を与えます。
政策への影響は?
- 自動車関連政策
自動車の環境規制強化(排ガス規制、燃費規制など)は、低燃費タイヤやEV対応タイヤなど、新たな高機能ゴム製品の開発を促進する可能性があります。
- 貿易政策
関税の引き上げや自由貿易協定の締結などは、輸出入に影響を与え、企業の業績に影響を及ぼします。
- 環境政策
プラスチックごみ削減やリサイクル推進の政策は、ゴム製品のリサイクル技術開発や、より持続可能な素材への転換を促す可能性があります。
輸出入の影響について
ゴム製品業界は、輸出入の影響を大きく受けます。
- 輸出
日本のゴム製品メーカーは、海外にも生産拠点を持ち、グローバルに製品を供給しています。特に自動車タイヤは、多くの国に輸出されており、輸出先の景気動向や為替レートが業績に大きく影響します。円安は輸出企業の収益を押し上げる要因となります。
- 輸入
天然ゴムなどの原材料は海外からの輸入に依存しています。そのため、輸入先の情勢や為替レート、輸送コストの変動は、国内のゴム製品メーカーのコストに影響を与えます。
いかがでしたでしょうか?ゴム製品業界は私たちの生活を支える重要な産業であり、様々な要因によって株価が変動する奥深い業界です。今回のブログが、皆さんの投資判断の一助となれば幸いです!
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