信用二階建てはなぜ危険なのか?|信用取引

株:基礎知識

信用取引の二階建てのリスクについての解説をします。

この記事でわかること
  1. 信用取引は担保の3.3倍の取引が可能
  2. 担保は、現金以外にも株、投資信託などが可能な場合がある。
  3. 二階建てとは、担保を株、投資信託にして、取引を行うこと
  4. 相場下落時は信用取引枠も減額されるため、追証などのリスクが高い
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信用取引ってなに?

信用取引とは、株式やその他の金融商品を取引する際に、自分の資金だけでなく証券会社から借りた資金を利用する取引方法です。これにより、自己資金以上の取引が可能となり、レバレッジ効果(てこの原理)を活用して利益を拡大できる可能性があります。しかし、同時にリスクも増大します。

基本的な仕組み
  1. 証券口座に担保を預ける:現金や株式を担保として証券会社に預けます。
  2. 証券会社から資金を借りる:預けた担保を基に、証券会社から資金を借ります。
  3. 株式を購入・売却する:借りた資金を利用して、株式を購入または売却します。
  4. 決済期日までに返済:決済期日(通常は数ヶ月以内)までに、借りた資金を返済します。

メリット:

  • 少ない自己資金で大きな取引が可能。
  • 担保の3.3倍まで取引可能。
  • レバレッジ効果により、短期間で大きな利益を得るチャンスが広がる。

デメリット:

  • 借りた資金の返済義務があるため、損失が発生した場合に大きな負担となる。
  • 証券会社からの追加保証金(追証)を要求される可能性がある。

信用取引はリスクとリターンが大きい取引方法なので、十分な知識と経験が必要です。

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担保は現金だけ?

信用取引の担保として利用できるものは、主に下記です

現金   ・自己資金として証券口座に預ける現金。
・現金は最も一般的で安定した担保です。
株式・保有する株式を担保として利用することができます。
・証券会社によっては、特定の銘柄や一定の評価額の株式のみを担保として認める場合があります。
投資信託・保有する投資信託を担保として利用できます。
・証券会社によってルールが異なります。

証券会社によっては、他の金融資産も担保として認められる場合があります。どの資産が担保として認められるかは、各証券会社の規定によるため、詳細は取引を行う証券会社に確認することをおすすめします。

二階建てと危険性

信用二階建てとは、現物取引で購入した株式投資信託を担保として、同じ銘柄や、他の銘柄の信用取引を行うことを指します。この方法を使うと、レバレッジ効果(てこの原理)を最大限に活用できますが、リスクも高まります

例えば、現物株を100万円分購入し、その株を担保にして信用取引を行うと、信用取引でさらに264万円分の取引が可能になります。つまり、合計で364万円分の取引ができることになります。

この場合、利益が大きくなる可能性がありますが、逆に株価が下がると大きな損失も発生する可能性があります

メリット:

  • 資金効率が向上し、大きな利益を得るチャンスが広がります。

デメリット:

  • 信用余力(信用取引の枠)は毎日変わります。
    担保に入れている有価証券を評価しますので、相場下落時には担保は合わせて目減りすることになります。
  • 上記のためリスクが高く、株価が下がると追証(追加保証金)が発生する可能性があります。
  • 損失が大きくなるため、注意が必要です。

信用二階建てはリスクが高い取引方法なので、慎重に検討する必要があります。
投資初心者の方は取り扱わない方が無難です。

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