投資信託を選ぶとき、リターン(収益)やリスク(価格変動の度合い)を見るのはもちろん大切ですよね。でも、もっと深くファンドマネージャー(運用担当者)の腕前を評価する指標があるんです。それが、今回ご紹介する「インフォメーションレシオ(IR)」です。

そもそも「インフォメーションレシオ(IR)」って?
簡単に言うと、IRは「ファンドマネージャーの腕前を測るモノサシ」です。具体的には、ファンドの運用成績が、ベンチマーク(日経平均株価やTOPIXなど、比較対象となる指標)をどれだけ上回ったか、そしてその上回った成績をどれだけ安定して出し続けられたか、という2つの要素を組み合わせて評価する指標です。
- ベンチマークを上回るリターン(超過リターン)
ファンドマネージャーが市場平均をどれだけ超えるパフォーマンスを出したか。
- 超過リターンの安定性(トラッキングエラー)
超過リターンがどれだけ安定していたか。上下のブレが大きいほど不安定とみなされます。
IRは、この「超過リターン」を「トラッキングエラー」で割って計算します。つまり、リスク(ブレ)をどれだけ抑えて、効率的に超過リターンを稼げたかを見る指標なのです。
IRが高いと何がいいの? 📈
IRが高いファンドは、一般的に以下のような特徴があると言えます。
- ファンドマネージャーの運用能力が高い
ベンチマークを継続的に上回る実績があり、優れた銘柄選定や投資戦略を持っている可能性が高いです。
- 効率的な運用
リスクを抑えつつ、安定して超過リターンを生み出しているため、無駄なリスクを取っていないと言えます。
- 長期的な投資に適している
短期的な運任せの成績ではなく、ファンドマネージャーの腕に裏打ちされた成果が期待できるため、長期投資に向いています。
IRの活用例:ファンド選びのヒント💡
投資信託を選ぶ際にIRをどう活用すればいいか、具体的な例を見てみましょう。
- ファンドAとファンドBを比較
同じベンチマークを追う2つのファンドを比較する場合、IRが高いファンドの方が、より優れた運用をしていると判断できます。
- 同じファンドの過去のIRを見る
特定のファンドの過去数年のIRを追跡することで、ファンドマネージャーの運用能力が安定しているか、それとも変動が大きいかを確認できます。
ただし、IRはあくまで過去のデータに基づいた指標です。IRが高いからといって、将来も必ず良い成績を出すとは限りません。しかし、ファンドの「質」を判断する上で非常に有効なツールであることは間違いありません。
まとめ
インフォメーションレシオ(IR)は、投資信託を選ぶ際にファンドマネージャーの腕前やファンドの質の高さを見極めるための重要な指標です。単なるリターンだけでなく、そのリターンをいかに効率的に、そして安定的に生み出しているかを知ることで、より賢く、そして安心して投資信託を選ぶことができるようになります。
投資信託を選ぶ際は、目論見書や運用報告書に記載されているIRにも注目して、ご自身の投資目的に合ったファンドを見つけてみてくださいね!
その他
投資実績について
確定利益である配当・分配金も2024年はおかげさまで709万円となり
2024年末の資産増(前年対比):+1,386万円(+48%)となりました。
\毎月の投資収益(2024年)/

\総資産(2024年末)/

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