🇯🇵医薬品業界のすべて:健康を支える巨大市場と投資のポイント|33業種を解説

株:基礎知識

医薬品業界のすべて:健康を支える巨大市場と投資のポイント

こんにちは!今回は、私たちの健康を支える上で欠かせない「医薬品」業界にスポットを当ててみましょう。日本の株式市場33業種の中でも、非常に大きな存在感を放つこの業界について、事業内容から投資のポイントまで、分かりやすく解説していきます。

どんな事業があるの?

医薬品業界と一口に言っても、その事業内容は多岐にわたります。大きく分けると、以下のようになります。

  • 医療用医薬品
    病院やクリニックで医師が処方する薬です。新薬の開発には莫大な研究開発費と長い年月がかかりますが、特許期間中は高い収益性が見込めます。
     
  • 一般用医薬品(OTC医薬品)
    ドラッグストアなどで購入できる、医師の処方箋なしで使える薬です。風邪薬や胃腸薬、湿布などがこれにあたります。
     
  • ジェネリック医薬品
    新薬の特許期間が切れた後に製造・販売される、新薬と同じ有効成分を持つ医薬品です。価格が安いため、医療費削減に貢献します。
     
  • 再生医療・細胞治療
    近年注目されている分野で、iPS細胞などを活用して失われた組織や臓器を再生する治療法です。

業種の課題

私たちの健康に不可欠な医薬品業界ですが、いくつかの課題も抱えています。

  • 研究開発のリスクとコスト
    新薬の開発は成功率が低く、一つの新薬を生み出すまでに数千億円の研究開発費と10年以上の歳月を要することもあります。
     
  • 薬価改定
    国が医療費抑制のために薬の価格(薬価)を引き下げる「薬価改定」が定期的に行われます。これは製薬会社の収益に直接影響します。
     
  • ジェネリック医薬品の普及
    医療費削減のためにジェネリック医薬品の使用が推奨されており、新薬メーカーにとっては競争が激化する要因となります。
     
  • 国際的な競争
    グローバルな市場で、世界の巨大製薬企業との競争に常に晒されています。

市場規模はどれくらい?

日本の医薬品市場は非常に巨大です。例えば、2022年度(2022年4月~2023年3月)の国内医療用医薬品市場(薬価ベース)は、前年度比2.6%増の約10.97兆円に達し、過去最高を記録しています(IQVIA調べ) 。

少子高齢化が進む日本では、医療費の増加が続くことが予想されており、医薬品の需要も引き続き高い水準で推移すると考えられます。特に、2022年の市場拡大には、新型コロナウイルス感染症の治療薬や診断薬の需要増加が寄与しています。

株価の変動:イベントと影響

医薬品株の株価は、様々なイベントによって大きく変動することがあります。

  • 株価上昇のイベント:
    • 新薬の承認・発売
      画期的な新薬が承認・発売されると、将来の収益期待が高まり、株価が大きく上昇することがあります。
       
    • 臨床試験の良好な結果
      開発中の新薬の臨床試験で良い結果が出ると、承認への期待感から株価が上昇します。
       
    • M&A(企業の合併・買収)
      企業のM&Aは、事業規模の拡大やシナジー効果への期待から株価を押し上げることがあります。
       
    • 国際学会での発表
      新しい治療法や研究成果が国際学会で発表されると、注目を集め、株価に好影響を与えることがあります。
  • 株価下落のイベント:
    • 新薬開発の失敗・中断
      臨床試験で期待通りの効果が得られなかったり、副作用が発覚したりして開発が中止されると、株価は急落します。
       
    • 薬価改定による引き下げ
      薬価改定で主要製品の価格が大きく引き下げられると、収益悪化懸念から株価が下落します。
       
    • 特許切れ
      主要製品の特許が切れると、ジェネリック医薬品との競争が始まり、売上が減少する懸念から株価が下落します。
       
    • リコールや不祥事
      製品のリコールや企業の不祥事が発覚すると、信頼失墜により株価が下落することがあります。

株価は景気への影響を受けやすいか?

医薬品は、人々の健康や生命に関わる必需品であるため、景気変動の影響を受けにくい「ディフェンシブ株」と言われることがあります。景気が悪くなっても、病気になれば薬は必要となるため、他の業種に比べて売上が大きく落ち込むことは少ない傾向があります。

しかし、全く影響を受けないわけではありません。例えば、経済状況が悪化すると、医療費を抑えようとする動きが強まり、後発医薬品への移行が進んだり、薬価改定が厳しくなったりする可能性もあります。

株価連動しやすい他業種

医薬品業界は、直接的・間接的に様々な業種と関連しています。

  • 医療機器
    医薬品と合わせて使用される医療機器の業界とは密接な関係があります。
     
  • 化学
    医薬品の原料となる化学品を供給する化学業界とはサプライチェーンで繋がっています。
     
  • 卸売
    製薬会社から医薬品を仕入れ、病院や薬局に流通させる医薬品卸売業とは不可分の関係です。
     
  • 小売(ドラッグストアなど)
    OTC医薬品の販売チャネルである小売業界、特にドラッグストアとは連携が深いと言えます。
     
  • バイオテクノロジー
    新薬開発のパートナーとなるバイオベンチャー企業など、バイオテクノロジー関連業種とは研究開発段階から協力関係にあることが多いです。

政策への影響はどのようなものがあるか?

医薬品業界は、国の医療政策や規制に非常に大きく影響を受けます。

  • 薬価制度
    先述の通り、国が薬の価格を決める薬価制度は、製薬会社の収益に直結する最も大きな政策影響の一つです。
     
  • 医療費抑制策
    高齢化が進む日本では、医療費抑制が喫緊の課題であり、ジェネリック医薬品の使用促進や適切な処方の推進など、様々な政策が実施されます。
     
  • 承認審査制度
    新薬の承認審査のスピードや厳格さは、製薬会社の新薬上市のタイミングに影響を与えます。
     
  • 研究開発支援
    新薬開発を促進するための補助金や税制優遇などの政策は、企業の投資判断に影響を与えます。
     
  • 国際的な規制調和: グローバルな事業展開を考えると、各国の規制当局との連携や規制の調和が重要となります。

輸出入の影響について

日本の医薬品業界は、輸出入の影響も受けるグローバルなビジネスです。

  • 輸出
    日本で開発された画期的な新薬が海外で承認・販売されることで、海外市場での売上が拡大し、企業収益に大きく貢献します。円安は輸出企業の収益を押し上げる要因となります。
     
  • 輸入
    原材料や一部の医薬品は海外から輸入しています。為替レートの変動(円安)は輸入コストの増加につながり、企業の利益を圧迫する可能性があります。また、海外の規制変更や供給網の混乱なども影響を及ぼすことがあります。

まとめ

医薬品業界は、私たちの健康に貢献する非常に重要な役割を担っており、成長性や安定性も期待できる魅力的な業種です。一方で、新薬開発のリスク、薬価改定、国際競争など、様々な課題も抱えています。

投資を検討する際は、各企業のパイプライン(開発中の新薬)、特許戦略、財務状況、そして国の医療政策の動向などをしっかりと見極めることが大切です。

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