世界一の投資家ウォーレン・バフェット氏が重視するとされる「バフェット指数」をご存知ですか?
この指数を知っておくと、「今の株式市場全体が割高なのか、割安なのか」を大まかに判断する強力なヒントになります。
「今って株を始めるのに良いタイミングなのかな?」と悩んでいる投資初心者の方のために、バフェット指数の基本から活用法まで、わかりやすく解説します!
💡 バフェット指数とは?(超ざっくり解説)
バフェット指数とは、株式市場全体の割安・割高を判断するために使われる指標です。
簡単に言うと、「今の株価の合計額は、その国の経済力と比べて妥当な水準か?」をチェックするための「体温計」のようなものだとイメージしてください。
世界的な著名投資家であるウォーレン・バフェット氏がこの指標を重視していると発言したことから、この名前で呼ばれています。
📊 バフェット指数の計算式
バフェット指数は、以下の通り、非常にシンプルな計算式で求められます。

- 上場株式の時価総額: その国の全ての企業の株を合わせた価値。
- → 株式市場全体の評価額
- 名目GDP: その国が一定期間に生み出した「儲け」の合計。
- → 国が持つ実体経済の規模・力
GDP、名目GDPの解説はこちら↓↓↓
⚖️ なぜ「GDPとの比率」が重要なのか?
バフェット氏の基本的な考え方は、「長期的に見れば、株価の合計(時価総額)は、その国の経済力(GDP)に見合った水準に落ち着くはずだ」というものです。
もし、株価の合計額(時価総額)が、その国の実力(GDP)を大きく上回っているとすれば、それは株価が「熱狂」によって実力以上に買われている、つまり割高である可能性が高いと判断できるわけです。
バフェット指数の水準と一般的な判断
| バフェット指数 | 示す状況 | 一般的な判断 | 投資家として意識すること |
|---|---|---|---|
| 100%を大きく超える | 株式市場が実体経済よりかなり大きい | 割高水準(要注意) | 警戒し、新規投資には慎重になる |
| 約75%〜100% | 実体経済と株式市場がバランスがとれている | 適正水準 | 通常通り企業を選び投資を検討する |
| 75%を下回る | 株式市場が実体経済より小さい | 割安水準(好機) | 積極的に優良株を探す好機と捉える |
📌 ワンポイント!
100%を超えたからといってすぐに暴落するわけではありません。特に近年は、低金利や企業のグローバル化などにより、以前よりも高い水準で推移しやすい傾向があります。あくまでも「過去のデータに基づいた目安」として活用しましょう。
🛠️ 投資初心者がバフェット指数を活用する3つの注意点
バフェット指数は非常にシンプルで強力な指標ですが、これだけで投資を判断するのは避けるべきです。以下の3つの点を必ず意識しましょう。
1. 🙅 唯一の判断材料にしない
バフェット指数が教えてくれるのは、「市場全体」のムードだけです。
「市場全体が割安だ」と示されても、あなたが投資しようとしている個別の企業の業績が悪ければ、株価は上がらないかもしれません。
個別株への投資判断には、企業の利益(PER)、収益性(ROE)など、他の様々な指標やニュースを合わせてチェックすることが大切です。
2. 🌍 対象国を必ず確認する
この指数は、「どの国」の時価総額とGDPを比較しているかが重要です。
- アメリカ株に投資するなら「米国のバフェット指数」
- 日本株に投資するなら「日本のバフェット指数」
というように、投資対象国を間違えないようにしましょう。
3. 🕰️ 長期的な視点で利用する
バフェット氏は、一時的な株価の変動ではなく、長期的な視点で投資をしています。
この指数も、「明日株が上がるか下がるか」を予測するものではありません。「今は市場全体として投資を積極的に行うべき時期か、それとも警戒すべき時期か」という、投資戦略の大きな流れを掴むために利用するのが最適です。
✅ まとめ
バフェット指数は、投資初心者にとって「市場の温度感」を知るための、シンプルかつ非常に有効なツールです。
この指数で市場全体の状況を把握しつつ、他の企業分析も組み合わせることで、より成功に近づく堅実な長期投資を目指しましょう!
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