「ゲーム理論」と聞くと、
なんとなく難しそう、頭が良い人向け、数学の世界、
そんなイメージを持つ人が多いかもしれません。
ですが、投資の世界で使うゲーム理論は、
数式よりも「考え方」そのものが重要です。
この記事では、
ゲーム理論とは結局何なのか?
を投資初心者向けに、できるだけシンプルに説明します。

ゲーム理論とは一言で言うと何か
ゲーム理論を一言で表すなら、こうです。
「相手がどう動くかを考えながら、自分の行動を決める考え方」
ここで言う「相手」とは、
- 他の投資家
- 機関投資家
- 市場全体
など、自分以外のすべてを含みます。
投資は、
「正しい答えを出せば勝てるテスト」
ではありません。
相手がどう動くかで結果が変わる世界
これを前提に考えるのがゲーム理論です。
なぜ「ゲーム」と呼ばれるのか
ゲーム理論の「ゲーム」とは、
テレビゲームやカードゲームのことではありません。
次のような条件を満たすものを、ゲームと呼びます。
- 自分一人では結果が決まらない
- 他人の行動が結果に影響する
- みんながそれぞれ考えて行動している
投資はまさにこの条件に当てはまります。
株を買ったあとに価格が上がるか下がるかは、
自分の判断ではなく、他の人たちの判断の合計で決まるからです。
投資が「ゲーム」だと気づくと何が変わるか
多くの初心者は、こんな考え方をします。
- 良い決算 → 株価は上がる
- 割安 → 買われる
- 悪材料 → 下がる
しかし現実は、そう単純ではありません。
- 良い決算でも下がる
- 割安でも誰も買わない
- 悪材料が出尽くして上がる
これはなぜでしょうか。
答えは、
「みんながどう考えているか」
が結果を左右しているからです。
ゲーム理論は、
「材料が良いか悪いか」ではなく
「それを見て人はどう動くか」
を考える視点を与えてくれます。
ゲーム理論の基本構成(超シンプル)
ゲーム理論では、次の3つだけ押さえれば十分です。
1. プレイヤー
意思決定をする人たちのことです。
投資で言えば、
- 個人投資家
- 機関投資家
- 短期トレーダー
- 長期投資家
などがプレイヤーになります。
2. 戦略
その人が取りうる行動の選択肢です。
- 買う
- 売る
- 何もしない
これだけでも立派な戦略です。
3. 結果(利得)
行動した結果、何を得て何を失ったか。
- 利益
- 損失
- 安心感
- 後悔
お金だけでなく、感情も含めて考えます。
ゲーム理論は「当てる」ための理論ではない
ここはとても大事なポイントです。
ゲーム理論は、
未来を正確に予測するための道具ではありません。
- 必ず勝てる方法を教えてくれる
- 相場の天井と底を当てられる
こうしたものではないのです。
ゲーム理論の役割は、
「なぜそういう動きになったのか」を理解すること
そして
「自分が不利な立場にいないか」を確認すること
にあります。
投資初心者にとっての最大のメリット
ゲーム理論を学ぶことで、次の変化が起きます。
- 相場が逆に動いてもパニックになりにくくなる
- 「自分が間違っているのか?」を冷静に考えられる
- 他人の行動を一段上から見られる
つまり、
感情的なトレードを減らす土台
になるのです。
まとめ|ゲーム理論は投資の「前提条件」
ゲーム理論は、
難しいテクニックでも、裏技でもありません。
投資という世界を、
現実に即した形で理解するための前提条件
です。
- 相場は人が動かしている
- 人は必ずしも合理的ではない
- 自分の行動は相手に読まれている
次回は、
「プレイヤー・戦略・利得」
というゲーム理論の基本構造を、
投資の具体例でさらに深掘りしていきます。

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