マネタリーベースって何?💰
マネタリーベースは、一言で言うと「日本銀行が供給するお金の量」です。
マネタリーベースの構成要素
マネタリーベースは、以下の2つの要素から構成されています。
- 日本銀行券発行高:
みんなが日常的に使っているお札(日本銀行券)のことです。
- 準備預金:
民間の銀行が日本銀行に預けているお金のことです。
つまり、マネタリーベースは「世の中に出回っているお札」と「銀行が日銀に預けているお金」の合計額ということです。
マネタリーベースとマネーストックの違い 📈
マネタリーベースと似た言葉に「マネーストック」があります。この2つは混同されがちですが、全く違うものです。
- マネタリーベース: 日本銀行が供給するお金の量。
- マネーストック: 世の中全体にあるお金の量。
例えば、銀行が日銀からお金を借りて、企業や個人に貸し出すと、世の中のお金の量は増えます。このように、マネタリーベースが元となって、信用創造というプロセスを通じてマネーストックはどんどん増えていきます。
マネタリーベース < マネーストック となるのが一般的です。
マネタリーベースと経済の関係
マネタリーベースは、日本の経済状況を把握する上で非常に重要な指標です。
景気が悪い時に、日銀がマネタリーベースを増やすと、銀行はたくさんのお金を持つことになります。そのお金が企業や個人に貸し出され、消費や投資が活発になり、景気が良くなることが期待されます。
このように、マネタリーベースは日銀の金融政策の有効性を示す指標としても使われています。日銀の金融政策を理解する上で、このマネタリーベースを意識することが第一歩となります。
ポイント: マネタリーベースが増えると、景気が良くなる可能性があると覚えておきましょう。
マネタリーベース増加のメリット・デメリット
マネタリーベースを増やすことは、経済に様々な影響を与えます。これは「金融緩和」と呼ばれる政策の一環として行われます。
マネタリーベース増加のメリット
マネタリーベースを増やす主な目的は、経済を活性化させることです。
- 景気回復の促進:
日銀がマネタリーベースを増やすと、銀行は資金に余裕ができます。これにより、企業や個人への融資が活発になり、設備投資や消費が促進され、景気が回復する効果が期待されます。
- 物価の上昇(インフレ):
市場にお金がたくさん出回ることで、モノやサービスの需要が増え、価格が上がります。これにより、緩やかなインフレが起き、デフレ(物価が下がり続ける状態)からの脱却を目指します。
- 資産価格の上昇:
景気への期待感や、市場の金利が下がることで、株式や不動産などの資産に資金が流れやすくなり、価格が上昇する傾向があります。
- 円安の進行:
マネタリーベースが増えると、相対的に円の価値が下がり、円安になりやすくなります。円安は、日本の輸出企業の競争力を高め、業績向上につながります。
マネタリーベース増加のデメリット・リスク
一方、マネタリーベースを増やすことにはデメリットやリスクも伴います。
- 過度なインフレ:
景気が回復しないまま物価だけが上昇する「悪いインフレ」が起きる可能性があります。これは、賃金が上がらずに生活コストだけが上昇するため、家計の負担が大きくなります。
- 資産バブルのリスク:
株式や不動産に資金が過剰に流入し、実体経済の成長を伴わないまま価格が急騰すると、バブル経済を招くリスクがあります。バブルが崩壊すると、経済全体に大きな打撃を与えます。
- 金融機関の収益悪化:
金融緩和によって金利が低下しすぎると、銀行が企業や個人に貸し出す際の利ザヤ(収益)が減少し、経営が苦しくなることがあります。
これらのメリットとデメリットを比較しながら、日銀は経済状況に応じて金融政策を調整しています。金融緩和の「度合い」が、その後の経済に大きな影響を与えるのです。
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