「輸送用機器」の業種解説ブログへようこそ!
今回は、日本の株式市場における33業種の一つ、「輸送用機器」について、簡単でわかりやすく解説していきます。自動車から鉄道、航空機まで、私たちの生活に欠かせない「動くもの」を支えるこの業界。その事業内容から市場規模、株価の変動要因まで、様々な角度から見ていきましょう!

【日本の株式市場33業種を徹底解説】輸送用機器ってどんな業界?
1. 輸送用機器って、どんな事業があるの?
「輸送用機器」と聞くと、まず頭に浮かぶのは自動車ですよね。しかし、この業種には自動車だけでなく、様々な「乗り物」に関する事業が含まれています。
- 自動車
乗用車、トラック、バス、オートバイなどの製造・販売。これには、完成車メーカーだけでなく、エンジンやブレーキなどの部品メーカーも含まれます。
- 鉄道車両
電車や新幹線などの車両製造。
- 航空機
旅客機や貨物機、ヘリコプターなどの製造。軍用機を手掛ける企業もあります。
- 船舶
タンカー、貨物船、フェリー、遊覧船などの製造。
- その他
フォークリフトなどの産業車両、自転車、さらには宇宙関連機器の一部も含まれることがあります。
私たちの日常生活や経済活動を支える、非常に幅広い事業領域を持っていることが分かりますね。
2. 輸送用機器業界の課題は?
私たちの生活に密着した業界だからこそ、様々な課題に直面しています。
- 環境規制の強化
世界中で地球温暖化対策が進む中、EV(電気自動車)化や燃料電池車、ハイブリッド車など、環境負荷の低い車両への移行が加速しています。これに伴い、巨額の研究開発投資や生産体制の変革が求められています。
- CASE革命への対応
「Connected(つながる)」「Autonomous(自動運転)」「Shared & Services(シェアリングとサービス)」「Electric(電動化)」といったCASEと呼ばれる技術革新は、自動車業界に大きな変革をもたらしています。これに対応するための技術開発競争が激化しています。
- 部品サプライチェーンの安定化
半導体不足や地政学的リスクなどにより、部品の供給が不安定になることがあります。安定的な生産体制を維持するためには、サプライチェーンの強靭化が不可欠です。
- グローバル競争の激化
世界中のメーカーとの競争が激しく、特に新興国のメーカーの台頭も無視できません。
3. 市場規模はどれくらい?
輸送用機器業界は、日本の基幹産業の一つであり、非常に大きな市場規模を持っています。
- 例えば、自動車産業に絞ると、日本自動車工業会によると、2023年の国内の自動車生産台数は約897万台、出荷額は約69.6兆円(自動車関連産業全体)と報告されています。世界の自動車市場規模も非常に大きく、数兆ドル規模に達すると言われています。
- 航空機や鉄道車両、船舶なども含めると、その市場規模はさらに拡大します。
(情報出典:日本自動車工業会「自動車産業の現状 2024」)
4. 株価の変動イベントや影響は?
輸送用機器関連企業の株価は、様々な要因で大きく変動します。
- 株価上昇のイベント:
- 新技術の開発・発表
EVの新型モデル発表や自動運転技術の実用化など、革新的な技術の進展は株価を押し上げる要因となります。
- 好決算の発表
予想を上回る販売台数や利益の増加は、投資家の期待を高めます。
- 政府の支援策
環境規制緩和や購入補助金など、政府による産業支援策は追い風となります。
- 円安
自動車メーカーなど輸出比率が高い企業にとっては、円安は収益を改善させる要因となり、株価にポジティブな影響を与えます。
- 新技術の開発・発表
- 株価下落のイベント:
- リコール問題
大規模なリコール発生は、企業の信頼性を損ない、株価に悪影響を与えます。
- 部品供給の滞り
半導体不足などによる生産停止は、業績悪化懸念から株価を下落させます。
- 景気後退懸念
後述しますが、景気悪化は販売台数の減少につながり、株価にネガティブな影響を与えます。
- 円高
輸出企業にとっては、円高は収益を圧迫する要因となり、株価にネガティブな影響を与えます。
- リコール問題
5. 株価は景気への影響を受けやすい?
はい、非常に受けやすいです。
輸送用機器、特に自動車は高額な商品であり、消費者の所得や将来への不安が購入意欲に直結します。景気が良くなると、個人消費が活発になり、自動車の販売台数が増加します。逆に、景気が悪化すると、消費者は購入を控えたり、買い替えサイクルを延ばしたりするため、販売台数が減少します。
また、航空機や船舶なども、経済活動の活発さに大きく左右されるため、景気変動の影響を強く受けます。
6. 株価連動しやすい他業種は?
- 機械
自動車製造には多くの機械設備が必要です。輸送用機器メーカーの設備投資が増えれば、機械メーカーの業績も向上します。
- 非鉄金属、鉄鋼
車両の製造には、アルミや鉄などの素材が大量に使われます。輸送用機器の生産が活発になれば、これらの素材メーカーの需要も高まります。
- 電気機器
自動運転技術やEV化の進展により、半導体やバッテリーなど電気機器部品の需要が急増しています。
- ガラス・土石製品
車の窓ガラスや内装材など、輸送用機器には様々な素材が使われています。
- 情報・通信業
自動運転やコネクテッドカーの進化に伴い、通信技術やソフトウェア開発の重要性が増しています。
7. 政策への影響はどのようなものがあるか?
政策は、輸送用機器業界に大きな影響を与えます。
- 環境規制
各国の排ガス規制や燃費基準の強化は、メーカーの研究開発投資や生産戦略に直結します。EV化推進のための補助金なども、市場の動向を大きく左右します。
- 貿易政策
関税の引き上げや貿易摩擦は、グローバルに事業を展開する輸送用機器メーカーにとって大きなリスクとなります。
- 安全基準
衝突安全基準や自動運転に関する法規制の整備は、車両開発に大きな影響を与えます。
- インフラ投資
鉄道や航空、港湾などのインフラ整備は、関連する輸送用機器メーカーの需要を喚起します。
8. 輸出入の影響について
輸送用機器、特に自動車は、日本の主要な輸出品目の一つです。
- 輸出
日本の輸送用機器メーカーは、世界中に製品を輸出しており、海外市場の動向が業績に大きな影響を与えます。円安は輸出企業の競争力を高め、収益を向上させる傾向があります。
- 輸入
完成車の輸入も一部ありますが、それ以上に、部品や原材料の輸入も活発です。海外からの部品供給が滞ると、国内生産に影響が出る可能性があります。
いかがでしたでしょうか?
「輸送用機器」業界は、私たちの生活を支え、経済を牽引する非常に重要な業種です。環境問題や技術革新など、変化の波が大きい業界でもありますが、それだけに今後の成長性も期待できます。株式投資を考える際には、今回ご紹介した様々な要因を考慮して、じっくりと分析してみてくださいね!
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