🇯🇵「非鉄金属」業界の魅力と課題|33業種を解説

株:基礎知識

徹底解剖!日本の株式市場「非鉄金属」業界の魅力と課題

皆さん、こんにちは!今日のテーマは、日本の株式市場に上場している33業種の一つ、「非鉄金属」業界です。普段あまり意識しないかもしれませんが、私たちの生活や産業を支える非常に重要な素材を扱っているんです。今回は、この非鉄金属業界について、事業内容から株価の動き、そして今後の展望まで、分かりやすく解説していきます!

非鉄金属って、どんな事業があるの?

「非鉄金属」とは、鉄以外の金属全般を指します。具体的には、アルミニウム、銅、亜鉛、鉛、ニッケルなどのベースメタルから、金、銀、プラチナなどの貴金属、さらにチタン、タングステン、モリブデンといったレアメタルまで、幅広い金属を扱っています。

主な事業内容は以下の通りです。

  • 素材の採掘・製錬
    世界各地で鉱山を開発し、採掘した鉱石から金属を精錬する事業です。
     
  • 加工品の製造
    精錬された金属を板、棒、線、パイプなどの形状に加工し、様々な産業に供給します。
     
  • リサイクル
    使用済みの金属製品を回収・再加工し、新たな素材として供給する事業も重要です。環境負荷低減の観点からも注目されています。

皆さんの身近なところでは、スマホやPCの部品、自動車の軽量化素材、電線、建材など、非鉄金属が使われている例は数えきれません。

業界の課題ってどんなこと?

非鉄金属業界には、いくつかの課題があります。

  • 資源の偏在と価格変動
    多くの非鉄金属は特定の国に偏って埋蔵されており、地政学リスクや需給バランスによって価格が大きく変動しやすい特性があります。
     
  • 環境規制の強化
    採掘や精錬の過程で環境負荷が生じるため、世界的に環境規制が強化されており、企業は対応を迫られています。
     
  • 新興国での需要拡大と競争
    中国をはじめとする新興国の経済成長に伴い、非鉄金属の需要は拡大していますが、同時に現地企業の台頭による国際競争も激化しています。
     
  • 技術革新への対応
    高機能素材へのニーズや、リサイクル技術の高度化など、常に技術革新が求められます。

市場規模はどれくらい?

2022年の日本の非鉄金属業界の市場規模は約17.5兆円で、前年から10.9%の成長を遂げました。この成長は、銅や金、亜鉛などの価格上昇や、自動車生産の回復による車載用電池部材の需要増加、円安の影響などが要因とされています。

株価の変動、どんな時に動く?

非鉄金属株の株価は、様々な要因で大きく変動します。

株価上昇のイベントや影響

  • 世界経済の好調
    経済成長期には、自動車、建設、電機など、非鉄金属を多用する産業の生産活動が活発化するため、需要が増加し株価が上昇しやすいです。
     
  • 金属価格の高騰
    国際的な金属価格(銅、アルミニウムなど)が上昇すると、企業の収益が改善するとの期待から株価が上昇します。
     
  • 供給不安の発生
    主要な産出国での政情不安や災害などにより、供給が滞る懸念が生じると、金属価格が上昇し株価も連れ高となることがあります。
     
  • 特定の金属への注目度アップ
    例えば、EV(電気自動車)の普及で銅やニッケルの需要が増加するといった、特定の金属への投資テーマが浮上した場合も株価は上昇しやすいです。

株価下落のイベントや影響

  • 世界経済の減速
    景気後退局面では、非鉄金属の需要が減少し、企業の業績悪化懸念から株価は下落しやすいです。
     
  • 金属価格の低迷
    供給過剰や需要低迷により金属価格が下落すると、企業の収益が悪化し株価も下落します。
     
  • 環境規制の強化によるコスト増
    企業が環境規制に対応するために多額の投資が必要となった場合、収益を圧迫し株価にマイナスとなることがあります。
     
  • 新興国での競争激化
    安価な製品が市場に出回ることで、日本のメーカーの競争力が低下し、株価に悪影響を与えることがあります。

株価は景気への影響を受けやすい?

はい、非鉄金属株は非常に景気への影響を受けやすい業種と言えます。

これは、非鉄金属が様々な産業の「素材」として使われるためです。景気が良くなれば、自動車が売れ、家が建ち、家電が作られるため、非鉄金属の需要が拡大します。逆に景気が悪くなれば、需要が落ち込み、業績も悪化しやすい傾向があります。

そのため、非鉄金属株に投資する際は、世界経済の動向や主要国の経済指標にも注目することが重要です。

株価連動しやすい他業種は?

非鉄金属株と株価が連動しやすい業種としては、以下のようなものが挙げられます。

  • 機械
    非鉄金属を素材として使用する機械メーカーは、非鉄金属の価格変動や需要動向の影響を受けやすいです。
     
  • 自動車
    軽量化や電装化などで非鉄金属の需要が大きく、景気動向も共通するため連動しやすいです。
     
  • 電気機器
    スマートフォンやPC、家電製品など、多くの電気機器で非鉄金属が使用されており、需要動向が連動します。
     
  • 建設
    建築材料として非鉄金属が使われるため、建設業界の動向も影響します。
     
  • 総合商社
    金属資源のトレーディングを行っている総合商社は、金属価格の動向が業績に直結するため、非鉄金属株と連動しやすいです。

政策への影響はどのようなものがあるか?

政策は、非鉄金属業界に大きな影響を与えます。

  • 環境政策
    炭素排出規制やリサイクル推進政策などは、企業の生産プロセスや投資計画に直接影響を与えます。環境技術に強みを持つ企業にとっては追い風となることもあります。
     
  • 通商政策
    貿易摩擦や関税の引き上げなどは、国際的なサプライチェーンに混乱をもたらし、輸出入に大きな影響を与える可能性があります。
     
  • 資源外交・安全保障政策
    レアメタルなどの重要鉱物資源の安定確保に向けた政府の動きは、企業の事業展開に影響を与えます。
     
  • インフラ投資
    政府がインフラ整備を推進する政策を打ち出すと、建設需要が増加し、非鉄金属の需要も拡大します。

輸出入の影響について

非鉄金属業界は、輸出入の影響を非常に強く受けるグローバルな産業です。

  • 輸入: 日本は多くの非鉄金属資源を海外からの輸入に依存しています。国際的な金属価格の変動や為替レート(円安は輸入コスト増、円高は輸入コスト減)は、企業の収益に直結します。
  • 輸出: 日本の非鉄金属メーカーは、高品質な加工品や高機能素材を世界中に輸出しています。海外経済の動向や各国の需要状況が、輸出量や収益に大きく影響します。
  • 為替レート: 一般的に、円安は輸出企業の収益を押し上げ、円高は輸出企業の収益を圧迫する傾向があります。

まとめ

日本の株式市場における非鉄金属業種は、私たちの生活を支える不可欠な素材を供給する重要な産業です。景気変動や国際的な金属価格、為替レート、そして各国の政策など、様々な要因によって株価が変動しやすい特性を持っています。しかし、環境技術や高機能素材の開発など、今後の成長が期待される分野も多く、長期的な視点での動向を注視する価値があると言えるでしょう。

投資を検討する際は、各企業の事業内容や財務状況はもちろん、世界経済や関連する政策の動向にも目を向けることが大切です。


いかがでしたでしょうか?非鉄金属業界について、少しでも理解が深まったなら幸いです。それでは、また次回のブログでお会いしましょう!

その他

33業種の説明

他業種の説明はこちら!

速聴のススメ

アニメが5〜7分、映画が30〜60分で見れるようになります。
しかもお金かけずに自力で誰でもできます。

投資について

ハゲを克服寸前で、断酒にチャレンジするなんでもやっちゃう無謀なおじさんですが、
先日、資産が4200万円に到達しました。



確定利益である配当・分配金も2024年はおかげさまで709万円となり
2024年末の資産増(前年対比):+1,386万円(+48%)となりました。
断酒も髪も投資も順風満帆です。

\毎月の投資収益(2024年)/

2024年の年間配当・分配合計:709万円(税引き後)|マネーのリュウ@資産4000万を運用する低学歴のおっさん
2024年全体の配当金額の合計は約709万円(税引き後)でしたー サイトマップ 配当・分配合計 毎月の金額と、年合計は下記の通りです。 年間の配当・分配金と、毎月の実績 銘柄別 銘柄 下記の銘柄によるものです。

\総資産(2024年末)/

総利益+1386万円(+48%):総資産4276万円: 2024年実績(前年比)|マネーのリュウ@資産4000万を運用する低学歴のおっさん
2024年全体は下記となりました。 総利益:+1,386万円(+48%) 総残高:4,276万円 資産推移 確定利益については下記の通り サイトマップ 成功要因

もし投資にもご興味あればこちらもぜひご覧くださーい

コメント

タイトルとURLをコピーしました