🎚️恐怖と強欲指数とは？｜色々ある株式市場のインジケーター

Fear and Greed Index（恐怖と強欲指数）とは？
どのように計算される？
数値と意味
活用方法
注意点
どこで見られる？
まとめ
その他

Fear and Greed Index（恐怖と強欲指数）とは？

Fear and Greed Index（恐怖と強欲指数）は、株式市場全体の投資家の心理状態を数値化した指標です。具体的には、「恐怖（Fear）」と「強欲（Greed）」のどちらの感情が市場を支配しているかを示します。

この指数は、市場の過熱感や底打ちの可能性を探るために、投資家やトレーダーによって広く利用されています。

TradingView – すべての市場を追跡

世界中の人々が市場をチャート化して、チャット、トレードを行う場所です。トレーダーと投資家に向けてスーパーチャートプラットフォームとSNSを提供しています。ご登録は無料です。

どのように計算される？

Fear and Greed Indexは、複数の異なる指標を組み合わせて計算されます。一般的に使用されているのは、CNN Businessが提供しているもので、以下の7つの要素を等しい比率で加重平均しています。

株価モメンタム (Stock Price Momentum)
S&P 500指数の過去125日間の平均値と比較して、現在の株価がどの程度の勢いを持っているかを示します。
　
株価の強さ (Stock Price Strength)
過去52週間の高値圏で取引されている株式の数を測定します。
　
株価の幅 (Stock Price Breadth)
上昇している株式の数と下落している株式の数の差を測定します。
　
プット・コール・レシオ (Put/Call Ratio)
オプション市場における弱気な投資（プットオプション）と強気な投資（コールオプション）の比率を測定します。一般的に、プットオプションの買いが増えると恐怖が高まっていると見られます。
　
ジャンク債需要 (Junk Bond Demand)
格付けの低いジャンク債と、より安全な投資適格債との利回り差を測定します。利回り差が縮小すると、投資家がリスクを取る意欲が高まっている（強欲）と見られます。
　
市場のボラティリティ (Market Volatility)
S&P 500指数の過去50日間のボラティリティを測定します。ボラティリティが高いほど、市場の不確実性が高く、恐怖が高まっていると見られます。
　
安全資産需要 (Safe Haven Demand)
株式と比較して、債券などの安全資産への需要を測定します。安全資産への需要が高いほど、投資家がリスクを回避しようとしている（恐怖）と見られます。

数値と意味

Fear and Greed Indexは、0から100までの数値で表され、以下のように解釈されます。

0-24: Extreme Fear（極度の恐怖）
投資家が非常に悲観的になっている状態です。一般的に、市場が底打ちに近づいている可能性を示唆すると考えられています。
　
25-49: Fear（恐怖）
投資家が弱気になっている状態です。
　
50: Neutral（中立）
投資家の感情が均衡している状態です。
　
51-74: Greed（強欲）
投資家が楽観的になっている状態です。
　
75-100: Extreme Greed（極度の強欲）
投資家が非常に楽観的になり、市場が過熱している可能性を示唆すると考えられています。

活用方法

Fear and Greed Indexは、単独で使用するだけでなく、他のテクニカル指標やファンダメンタルズ分析と組み合わせて使用することで、より効果的な投資判断に役立ちます。

逆張り投資
「Extreme Fear」の時に買い、「Extreme Greed」の時に売るという逆張り戦略を取る投資家もいます。ただし、恐怖や強欲の状態が長く続くこともあるため、注意が必要です。
　
市場のセンチメントの確認
自身の投資判断の裏付けとして、市場全体のセンチメントを確認するために使用できます。
　
リスク管理
「Extreme Greed」の時に、ポートフォリオのリスクを軽減することを検討する材料にすることができます。