建設業界のテーマ株に注目!投資初心者向け解説 👷
皆さんこんにちは!今回は、私たちの生活を支える「建設」業界のテーマ株について分かりやすく解説します。

そもそも「建設」のテーマ株とは?
「建設」のテーマ株は、単に建物を建てる会社だけを指すわけではありません。建設プロジェクトを多角的に支える、非常に幅広い企業群を総称しています。具体的には、以下の3つの主要なビジネスセグメントに分類できます。
- 建設工事を直接請け負う企業
- 建設工事に必要な資材や機械を提供する企業
- 建設関連の専門サービスを提供する企業
これらの企業は、それぞれ異なるビジネスモデルで収益を上げています。
具体的なビジネスモデル
1. 建設工事を直接請け負う企業
これは、皆さんが一番にイメージするであろう、ゼネラルコントラクター(総合建設業)、いわゆるゼネコンと呼ばれる企業群です。
- ビジネスモデル
施主(発注者)から工事一式を請け負い、設計・施工・管理までを一貫して行います。大規模なプロジェクト(超高層ビル、ダム、高速道路など)を手掛けることが多く、技術力やノウハウが収益の源泉となります。
- 収益構造
工事の請負契約によって収益を得ます。一つのプロジェクトの規模が大きいため、受注高が企業の業績に直結します。公共事業や都市再開発の増加は、直接的な追い風となります。
- 主な関連株
鹿島建設、大林組、清水建設、大成建設など
2. 建設工事に必要な資材や機械を提供する企業
このセグメントは、建設プロジェクトを下支えする重要な役割を担っています。
- 建材メーカー
セメント、鉄筋、ガラス、内装材(住宅設備など)といった、建物の骨組みや仕上げに不可欠な材料を製造・販売しています。- ビジネスモデル:
製品の製造・販売が主で、建築需要の高まりとともに売上が増加します。
- 主な関連株:
LIXIL(住宅設備)、AGC(ガラス)、太平洋セメント(セメント)など
- ビジネスモデル:
- 建設機械メーカー:
ブルドーザー、ショベルカー、クレーンなど、工事現場で活躍する特殊な機械を開発・製造・販売しています。- ビジネスモデル:
機械の販売だけでなく、レンタルや保守サービスも重要な収益源です。特に、新興国でのインフラ整備需要が収益を大きく左右します。
- 主な関連株:
コマツ、日立建機など
- ビジネスモデル:
3. 建設関連の専門サービスを提供する企業
建設プロジェクトの効率化や品質向上に貢献する、ニッチなサービスを提供する企業も存在します。
- 測量・地質調査
建設工事の前に、土地の状況を正確に把握するための測量や地質調査を行います。- ビジネスモデル
専門的な技術やデータ解析能力を活かしたコンサルティングサービスが中心です。
- 主な関連株
パシフィックコンサルタンツなど
- ビジネスモデル
- 建設テック(ConTech)
AIやIoT、ドローンなどの最新技術を活用し、建設現場の生産性向上や安全管理をサポートするソフトウェアやサービスを提供します。- ビジネスモデル
ソフトウェアのライセンス販売や、月額課金のサブスクリプションモデルが主流です。
- 主な関連株
建設テック分野は新興企業が多いため、個別銘柄を調査する必要があります。
- ビジネスモデル
なぜ今、「建設」業界が熱いテーマなのか?
現在、建設業界が注目されている背景には、主に以下の3つの要因があります。
- 国土強靭化計画の推進
自然災害への備えとして、国はインフラの老朽化対策や耐震化、防災・減災のための公共事業を積極的に進めています。これにより、建設需要が長期的に創出されることが期待されています。
- インフラの老朽化対策
日本のインフラは高度経済成長期に整備されたものが多く、今まさに老朽化のピークを迎えています。橋やトンネル、水道管などの大規模な改修・更新工事が今後も継続的に行われる必要があります。
- 都市再開発
東京をはじめとする大都市圏では、再開発プロジェクトが活発化しています。これにより、高層ビルや商業施設、マンションなどの建設需要が高まっています。
これらの要因により、建設業界は今後も安定した需要が見込めることから、投資家からの注目を集めています。
「建設」テーマが解決できる社会課題
建設業界は、以下のような社会課題の解決に貢献しています。
- 防災・減災
堤防やダムの整備、耐震性の高い建物の建設などを通じて、地震や豪雨などの自然災害から人々の命と財産を守ります。
- インフラの維持・管理
橋やトンネルなどのインフラを補修・更新することで、人々の安全な移動や社会経済活動を支えます。
- 住環境の向上
バリアフリー設計の住宅や公共施設を建設することで、高齢者や障がい者の方々が安心して暮らせる社会の実現に貢献します。
テーマの恩恵
- 投資家
建設関連企業の株価上昇や配当金を通じて、資産を増やす機会を得られます。
- 建設関連企業
公共投資や再開発プロジェクトにより、売上や利益が増加します。
- 社会全体
安全で住みやすいインフラが整備され、生活の質が向上します。
建設市場の規模と今後の見通し
現在の市場規模
日本国内の年間建設投資額はおおよそ60〜70兆円の範囲で推移しており、直近の国土交通省の見通しでは2024年度に約73兆円に達するとされています。これは付加価値ベースで日本のGDPの約6〜7%を占める規模であり、依然として国内経済に大きな影響力を持つ市場です。
今後のCAGR(年平均成長率)
建設業界全体の年平均成長率(CAGR)は調査機関や期間によって異なりますが、国際的なレポートでは2022〜2032年で約5.8%、より短期の2025〜2030年では約2.5%と予測されています。背景には、国土強靱化政策やインフラ老朽化対策、都市再開発、スマートシティ化などの需要があり、特にインフラ補修・更新分野は今後も拡大が見込まれます。こうした要因から、建設市場は中長期的に堅調な成長を続ける可能性が高いと考えられます。
関連株を考える際のポイント
最新の一覧は株探にあります。
建設関連のテーマ株を検討する際には、いくつかのポイントがあります。
- 事業内容の多様性
単に建物を建てるだけでなく、インフラ補修、再開発、解体、不動産開発など、多様な事業を手がけているか。
- 技術力
BIM/CIMやAI、ロボット技術など、最先端の技術を積極的に取り入れているか。
- 政策との関連性
国のインフラ老朽化対策やデジタル化推進政策の恩恵を受ける企業か。
- 財務状況
健全な財務状況と安定した収益基盤を持っているか。
まとめ
「建設」は、私たちの生活の基盤を支える非常に重要なテーマです。老朽化対策やデジタル化という大きなトレンドによって、今後も安定した需要と成長が見込まれています。
投資を始める際は、今回お話ししたポイントを参考に、ご自身で気になる企業を調べてみてください。未来の社会を創る企業に投資することは、あなたの資産を増やすだけでなく、社会貢献にもつながるかもしれません。
投資は自己責任で行い、ご自身のリスク許容度に合わせて無理のない範囲で楽しみながら進めてくださいね。
その他
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投資実績について
確定利益である配当・分配金も2024年はおかげさまで709万円となり
2024年末の資産増(前年対比):+1,386万円(+48%)となりました。
\毎月の投資収益(2024年)/

\総資産(2024年末)/

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