🇯🇵「情報・通信業」の魅力を探る!|33業種を解説

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33業種徹底解説!「情報・通信業」の魅力を探る!

皆さん、こんにちは!株式投資に興味はあるけれど、どの業種を選べばいいか迷っていませんか?このシリーズでは、東証が定める33業種の中から、今回は私たちの生活に欠かせない「情報・通信業」について、株初心者の方にも分かりやすく解説していきます!

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1. 情報・通信業ってどんな事業があるの?

「情報・通信業」と聞くと、皆さんは何を思い浮かべますか?実は非常に幅広い分野をカバーしているんです。

  • 通信キャリア事業
    NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクなどが代表的ですね。携帯電話やインターネット回線など、通信インフラを提供しています。
     
  • システムインテグレーター(SIer)
    企業や官公庁のシステム開発、運用、保守などを行います。ITコンサルティングから、実際のシステム構築まで一貫して手掛ける企業も多いです。
     
  • ソフトウェア開発
    会計ソフトやCADソフト、ゲームソフトなど、様々なソフトウェアを開発・販売します。最近ではSaaS(Software as a Service)と呼ばれるクラウド型のサービスも主流になってきています。
     
  • インターネットサービス
    ポータルサイトの運営、ECサイト、SNS、動画配信サービスなど、インターネットを介した多様なサービスを提供します。
     
  • 情報処理サービス
    データセンターの運営や情報システムの運用管理など、企業の情報システムに関する業務を代行します。
     
  • コンテンツ制作・配信
    映画、アニメ、音楽、ゲームなどのデジタルコンテンツを制作し、配信します。

私たちの身の回りにあるほとんどのデジタルサービスやインフラが、この情報・通信業によって支えられていると言っても過言ではありません。

2. 情報・通信業が抱える課題

成長著しい情報・通信業ですが、いくつかの課題も抱えています。

  • 技術革新の速さ
    新しい技術が次々と登場するため、常に最新の技術動向を追いかけ、投資し続ける必要があります。これが遅れると競争力を失うリスクがあります。
     
  • 人材不足
    IT人材の需要は高まる一方ですが、特に高度なスキルを持つエンジニアやデータサイエンティストは常に不足しており、人材確保が課題となっています。
     
  • セキュリティリスク
    個人情報や企業の機密情報を扱うことが多いため、サイバー攻撃や情報漏洩のリスクと常に隣り合わせです。強固なセキュリティ対策が不可欠です。
     
  • 価格競争の激化
    特に通信キャリアや一部のソフトウェア分野では、サービスや製品のコモディティ化が進み、価格競争が激化しやすい傾向にあります。

3. 市場規模はどれくらい?

情報・通信業は、日本経済において非常に重要な基幹産業の一つです。特に近年では、AI(人工知能)やIoT(モノのインターネット)、5G/6Gといった次世代通信技術の発展により、今後も着実な市場拡大が見込まれています。

日本のAIシステム市場は、調査会社IDC Japanによると、2023年に6,858億円(前年比34.5%増)を記録し、2028年には2兆5,433億円にまで拡大すると予測されています。これは、年平均成長率(CAGR)約30%を見込んだ急速な成長であり、企業や自治体におけるAI導入の加速が背景にあります。

また、通信サービス分野においても、5Gインフラの整備やIoT関連ビジネスの成長を受けて、市場全体の拡大が続いています。ある民間調査では、通信関連サービス市場は2030年に現在の約13兆円から15兆円規模に成長すると予測されており、今後の技術革新と需要の広がりが注目されています。

4. 株価の変動(上下それぞれ)のイベントや影響

情報・通信業の株価は、様々な要因で変動します。

【株価上昇のイベント】

  • 新技術の発表・導入
    5G/6G、AI、VR/AR(仮想現実・拡張現実)などの革新的な技術の発表や、その技術を用いた新サービスの導入は、株価を大きく押し上げる要因となります。
     
  • 規制緩和・政策支援
    政府による通信料金の引き下げ圧力緩和や、デジタル化推進のための補助金・税制優遇などは、企業の収益改善期待から株価にポジティブな影響を与えます。
     
  • 大型案件の受注
    SIerなどが大手企業や官公庁から大規模なシステム開発案件を受注すると、業績への期待感から株価が上昇することがあります。
     
  • 企業のM&A(合併・買収)
    業界再編や新分野への進出を目的としたM&Aは、事業規模の拡大やシナジー効果への期待から、関与する企業の株価を上昇させる可能性があります。
     
  • 業績好調の発表
    四半期決算や通期決算で、予想を上回る売上や利益を達成した場合、株価は大きく上昇します。

【株価下落のイベント】

  • 競争激化・価格競争
    通信料金の値下げ競争や、クラウドサービスの低価格化など、同業他社との競争が激化すると、収益悪化懸念から株価が下落します。
     
  • 技術的な問題・障害
    大規模な通信障害やシステムトラブル、セキュリティインシデント(情報漏洩など)は、企業の信頼を失墜させ、株価の急落を招く可能性があります。
     
  • 設備投資の増加
    5G/6Gなどの次世代通信インフラへの大規模な設備投資は、将来的な成長に繋がるものの、短期的にはキャッシュフローを圧迫し、株価の重しとなることがあります。
     
  • 法規制の強化
    個人情報保護規制の強化や、特定の技術やサービスに対する規制導入などは、企業の事業活動に制約を与え、株価にネガティブな影響を与えることがあります。
     
  • 業績悪化の発表
    予想を下回る業績や、下方修正の発表は、投資家の失望を招き、株価の急落に繋がります。

5. 株価は景気への影響を受けやすいか

情報・通信業は、比較的景気変動の影響を受けにくい業種と言われています。

その理由は、通信サービスやインターネットサービスが私たちの生活や企業活動にとって、もはや「必需品」となっているためです。景気が悪化しても、携帯電話やインターネットの利用を完全にやめる人は少なく、企業もITシステムへの投資をゼロにすることは難しいからです。

ただし、全く影響を受けないわけではありません。景気が大きく落ち込むと、企業のIT投資が抑制されたり、個人消費の落ち込みからスマートフォンの買い替え需要が減少したりする可能性はあります。特に、広告収入に依存するインターネットサービス企業などは、企業の広告費削減の影響を受けやすい側面もあります。

6. 株価連動しやすい他業種

情報・通信業の株価は、以下のような他業種と連動しやすい傾向があります。

  • 電気機器
    スマートフォンやPC、通信機器などのハードウェアを製造する電気機器メーカーは、情報・通信業のインフラ整備やサービス展開と密接に関わっています。
     
  • 半導体・半導体製造装置
    AIやIoT、5G/6Gといった最先端技術の進展は、高性能な半導体の需要を喚起します。そのため、半導体メーカーや半導体製造装置メーカーは、情報・通信業の成長と強く連動します。
     
  • ゲーム・エンターテインメント
    オンラインゲームや動画配信サービスなど、情報・通信業のインフラやプラットフォーム上で展開されるコンテンツ産業は、相互に影響を与え合います。
     
  • その他IT関連サービス
    情報セキュリティサービスやデータ分析サービスなど、情報・通信業の発展によって需要が拡大するニッチなITサービス業も連動しやすいです。

7. 政策への影響はどのようなものがあるか

情報・通信業は、国の政策の影響を非常に大きく受けます。

  • デジタル化推進政策
    デジタル庁の設置や、マイナンバーカードの普及促進、DX(デジタルトランスフォーメーション)推進に向けた各種施策は、情報・通信業のビジネスチャンスを拡大させます。
     
  • 通信料金に関する政策
    政府による携帯電話料金の値下げ要請や、公正な競争環境の整備に向けた規制などは、通信キャリアの収益に直接的な影響を与えます。
     
  • 周波数帯の割り当て
    5G/6Gなどの次世代通信サービスに不可欠な周波数帯の割り当ては、通信事業者の競争環境やサービス展開に大きな影響を与えます。
     
  • データガバナンス・プライバシー保護
    個人情報保護法やデータ利活用に関するルール作りは、データを取り扱う多くの情報・通信関連企業に影響を及ぼします。
     
  • 技術標準化・国際競争力強化
    AIや量子技術などの最先端技術分野における国際競争力を高めるための研究開発支援や、国際標準化への取り組みは、長期的な成長戦略に繋がります。

8. 輸出入の影響について

情報・通信業における輸出入の影響は、その事業内容によって異なります。

  • 通信キャリア・SIerなどの国内サービス中心の企業
    基本的に国内市場が主戦場であるため、直接的な輸出入の影響は小さいです。ただし、海外の技術動向やサービスモデルが国内に導入されることで、間接的な影響を受けることはあります。
     
  • ソフトウェア・コンテンツ・機器メーカーなどのグローバル展開している企業:
    • 輸出
      自社開発のソフトウェア、コンテンツ、通信機器などが海外で多く利用されれば、売上増加に繋がります。特に、新興国でのデジタル化の進展は、日本の技術やサービスにとって大きな輸出機会となります。
       
    • 輸入
      海外製の半導体や電子部品、あるいは海外のクラウドサービスなどを利用する場合、為替レートの変動(円安/円高)や、国際的なサプライチェーンの混乱がコストに影響を与えることがあります。

グローバル化が進む現代において、多くの情報・通信企業は海外市場を意識しており、輸出入の動向は間接的にも業績に影響を及ぼす可能性があります。


いかがでしたでしょうか?「情報・通信業」は、私たちの生活を豊かにし、社会を動かす上で欠かせない非常に魅力的な業種です。技術革新のスピードが速く、常に新しいサービスやビジネスモデルが生まれるため、今後も目が離せない分野と言えるでしょう。

次回は別の業種について深掘りしていきますので、お楽しみに!

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